ビジネス真理(7) 報酬と脳(2)~「脳の中で何が起こっているのか」「報酬とは何か」
「報酬と脳」後編
脳の中で何が起こっているのか
先月の「時間割引」の選択実験の際、脳の中では何が起こっているのか。「セロトニン」という脳内分泌物が損得勘定に影響をおよぼしている。セロトニン分泌を抑制した実験で、A:目先の小さな報酬とB:将来の大きな報酬を選択させると、不自然なほどAを選択するという。そのセロトニンの影響を受け、活発に反応する部位は「線条体」。人間の不合理な行動基準の鍵を握る部位のようだ。
報酬とは何か
線条体はそもそも報酬を得てうれしさを感じる部位。だから損得勘定にも反応するということは理解しやすい。実験の新たな発見では、不公平をもたらした人を罰する時の部位も線条体。自分よりも上位だと認識する人やねたましい人が不幸を受けたとき、「ざまあみろ」「いい気味だ」と感じるのも、これまた線条体とのこと。基本的に脳には概念の区別が無いとすると、上記の行動、感じ方の原理は基本、同じということか?ちなみに、「信頼」とか「共感」に反応、影響を及ぼすのは別の部位、分泌物とのこと。「報酬を得る」とは何だろうか?
“ 報酬(お金)は手段。果たしたい目的を追求してみよう…。 “