ビジネス真理(11) 心理学マーケティング ~「口こみ」、「98円」、「おとり商品」
心理学マーケティング
「口こみ」
アマゾンで物を買うとき、レビューの数や星の数をチェックする。レビューなんてやらせもあるし、意思決定の左右をされるつもりは無いと思っている。星の数が4つ5つばかりだと胡散臭く感じるが、その中に星1つ2つの辛口があると「そりゃそうだ」と安心して購買に向かう。買おうと思った物が星もレビューもゼロだととても不安になり、購買をためらう。意識を向けさせられるレビュー数や星の数には踊らされないが、しくみの中に「意思」が取り込まれている。何もかもがレビューと星の手のひらの上であり、自己の意思など不在に等しい。
「98円」
男性1980円、女性1480。仕方ないかと思う。男性2480円、女性1980円。えっ、そんなに違うの?と思う。人の印象は実際の金額差ではなく、一番左の数字に左右される。1000円グループ、2000円グループと、粗いカテゴライズが無意識に起きる。初回キャンペーン時の価格表記は一番左の数字を1つ落とそう。
「おとり商品」
Mサイズ300mlで480円とSサイズ198mlで390円の2つの選択肢なら、単純に安いほうのSサイズでいいかと思う。Lサイズ330mlで590円とMサイズ300mlで480円、Sサイズ198mlで390円の3つの選択肢ならMサイズの割得感に誘導されやすい。Mサイズを「お得」と思わせるためだけにLサイズの「おとり商品」を準備する。通常どんな物にでも「絶対価値」を判断するこ
とは難しい。「価値判断の認識」は「比較」によってのみなされる。何と何をどう並べて見せられるのか、価値認識はすべてそのことに誘導されている。
“ 「大阪都構想」 賛成でしたか? 反対でしたか? なぜ? “