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人生100年時代~生き方そのもののパラダイムシフト(1)

 911日、政府にて第1回「人生100年時代構想会議」が開催された。政府の本丸看板政策の一環としての有識者会議だ。

  日経新聞  https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL11HLV_R10C17A9000000/

  首相官邸(政府公式)サイト  http://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinsei100nen/index.html

昨年から今年にかけて世界的に大ベストセラーなった「LIFESHIFT」という本をきっかけに、日本という国においての、人々の生き方の、あり方そのものに対する見直しが、本格的になってきた。「人生100年時代構想会議」にも、「LIFE SHIFT」の著者であり、ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン先生も名を連ねている。

先生の研究によれば、今10歳の子たちの50%以上、過半数の寿命は、107歳だそうだ。先進国は軒並み100歳を超えているが、その中でもやはり、日本は世界一とのとこ。これをもとに、様々なリスクが警鐘されている。「LIFE SHIFT」この本は、未来に向けての提言書であり、暗い深刻なニュアンスはない。一人ひとり個人の生き方としての前向きな参考書のように読めた。今、世間をざわつかせている本がもう一冊ある。「未来の年表」という本で、人口減少、高齢化社会へ向かう日本の近未来の状態を、リアルに淡々と描かれてあり、ずしっと来るシビアさがある。また、少し別の論点になるが、その日本の確実な衰退に乗じて、中国による日本の取り込みが、だれも知らないところでどのようにリアルに進んでいるのか、その一端を著した「爆買いされる日本」という本も、ある種の覚悟を促すものになっている。

まあ、いずれの本にも共通していることは、日本の社会モデル、1人1人の生き方のモデル自体も、今のままでは確実に無理で、根本から構造的に改革の必要性に迫られている、ということ。これらの状況を受けて、政府の本丸が目に見えて動くようになり、先進的な企業風土のある大企業なども動き始めている。最近よく聞く、「働き方改革」や社会保障制度の改革もその一環の話で、とくに個人のキャリア形成のあり方に、言及している。個人個人が意識を変えていくべく啓発と、社会構造がそれに対応すべく働きかけている。

LIFE SHIFT」の中では、人は一生を3つの区切り、大きなタームで生きているという。幼年・学習期から現役・労働期、そして老年・引退期の3つ。それぞれの大まかな年齢区切りは、020歳期、2060 歳期、そして6080歳期。日本人は特に、この前提で生きているし、社会構造自体がそのベースで構成されている。だれにとっても当たり前以外の何物でもない、人生設計の区切りだ。現役期の安定雇用を前提とし、老年期の生活費は現役期の貯えと社会保障を前提にしている。しかしそんな前提はとっくに破綻しているにも関わらず、社会構造も、人々の意識も何も変わらず生きている。

大丈夫か?という強烈な問題提起を、平均寿命100歳越えのエビデンス(証拠)と共に、じゃあ例えばどう生き方を変えたらいいか、を提起している。それを受けて、国家の本丸もやっと具体的に動き始めた、という話。

少子化と共に、平均寿命が100歳を超えるというのは、私たちの人生に、そして国家にどんな変化、影響を及ぼすのか?それに対し、じゃあどう生きればいいのか?まずは強烈に問題意識を持ってみる。今、中年期以降の人にとっては、生きている中で経験する最も大きなパラダイム(枠組み)シフトだろう。

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