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人生100年時代~生き方そのもののパラダイムシフト(3)

 今の段階で日本国内に100歳以上の方が6万人ほどいるそうだ。2050年頃には100万人を超えてくるのだとか。今の段階で50歳未満の人は、人生は100年という想定で生きるべく、早めに意識を切り換えた方が良いとのこと。色んな意味でこれはえらいことだと、国家が真剣に対策を考えている。今どき、働き方改革がどうこう言われているのはそこから来ている。

前述したように、日本人の普通の人生は3ステージ型だと解説されている。20年間の教育期、2060歳の現役期、6080歳の引退期と。この3ステージ型では100年人生では、現役期が2080歳、引退期が80100iになる。なるというか、そぅせざれば引退期が生きられない、と言うことが前回の話。何が違ってくるのかを端的に言えば、現役期が40年間から60年間になる、ということ。

そうなると、自身のあり方と社会のあり方も色々設定変更せざるを得ない。社会体制の側としては、国家、公の部分と民間の側と両方変わらなければ、自分だけが変わろうとしても無理が出る。国家の部分は、社会保障給付の後ろへの繰り延べと法改正を、特に労規の改正を図ろうとしている。民間は、それに伴う就業規則の改正や働き方の多様性を図ろうとしている。そのことがうまくいくのいかないの、すったもんだやっている。いずれにしても、各々の立場における責任回避のためであり、個人個人にとっての何らの根本解決にはなり得ない。

問題の本質はもちろん、一人ひとり個人の側にある。前述した50歳未満の人の中で、この問題をどこまで「やばい!」と認識しているのだろうか?70歳~80歳までぐらいは普通に現役でなければならない可能性が高い。別に関係ないのは、よほどの資産家だけなのに。要は60歳以降ぐらいからの働き方、お金の稼ぎ方の問題。ここ数年でいわゆる団塊の世代の方々が引退され、今60代起業が増えているのだとか。2012年の段階でのデータで、他の年代は20%弱でかつ減少傾向にある中で、60代は30%以上で最も多く、その傾向はさらに顕著になっているんだとか。

「ああ、じゃあ60代になってからなんか起業しゃあいいじゃん」とは簡単にはならない。この60代起業家の多くは大企業出身者が多いらしい。この方たちは、何かそこでの現役時代でなければ得られないものを、色々と持っていらっしゃる。とくには人脈という点になるのだろうが、起業はだれにとっても難しいとはいえ、この方たちには多少のアドバンテージがある。で、そもそもこの方たちはおそらく23000万の退職金はあったであろう方たちだ。厚生年金もある。失敗したとて生きてはいける。

問題は、その環境ではない人たちと、今後これから、社会体制側の変化だけが先行していく中で生きていかなければならない人たちのこと。60代になってから何かを考え、アクションをとろうとしても、おそらく遅いであろう状況になる、ということ。そこで、現役期の60年間キャリア形成をどう考えればいいのか?という問題。

 

このLIFE SHIFTという本の中では、3ステージの人生を、3.5ステージ、4.0ステージ、5.0ステージで人生をプランニングすることが提唱されている。現役期の60年間を、1.5分割、2.0分割、3.0分割で考える、というもの。1.5分割というのはイメージ的に、前述した60代起業とか、嘱託勤務とか。サラリーマンが終わってから考える、その時点で取り得る選択肢の範囲という感じだろうか。2.0分割は、ある程度若年で起業をかけていき、70歳、80歳まで持たせる。うーん、これらの方法は従来でもある形で、むしろ大企業の人や優秀なベンチャー起業家の人たちのイメージ重なり、「結局、普通の凡人系の人はやっぱり無理やん」と思ってしまう。

本の内容とは違う勝手な拡大解釈。

3.0分割は、若年期に、その後の起業を視野に入れ、知識・情報など社会勉強の第2教育期ととらえ、サラリーマンとして様々な業種、産業を経験していく。これを1520年間ほど。その後半期から兼業起業を始める。30代~40代頃。大きな資金を必要としない範囲、雇用もなしという形か兼業家どうしのコラボかで、事業の初期形成を図っていく時期。この期間を5年~10年ほど、リスクを取らない形で送る。事業目途の立つ段階で独立し、10年ほどを目途に事業を軌道に乗せる。最終20年間ほど、60歳~80歳ぐらいに回収を図っていく、という形。3.0分割か厳密には4.0分割だろうか。これなら、何か特別な能力や特別な環境が必須というわけでもなさそうで、アクション自体はだれでも取れる。

しかしこれも、「こんなことできるやつはよほどのやつで、普通にはそんなのなかなか上手くいかないよ」と言いたくなる。が、この100年人生時代の最大の問題は、要は今ベース目線、思考でのサラリーマン根性になるのだろう。そう言ってしまえば、あらゆるすべてが難しいに決まっている。さりとて、では自身の60代以降、どうするのか?頑張って早めに死ねる努力でもするのだろうか。それすらそんなに甘くはないだろう。これからの医療発達では死ぬことすら能わずだ。いずれにしても今ベース目線、今ベース思考ままではきてはいけないことだけは確定している。100年人生自体のスタンダードが固まるまでの間、その過渡期を、今私たちは間もなく迎える。大丈夫ですか?

 

キース会では、2.0分割型の方々の事業を最低30年は持たせ、70歳でピークを迎えるべく、設定変更のサポートをしている。3.0分割、4.0分割型の人生も強く強く推奨し、兼業期から軌道乗せ期のしくみ創りをサポートしている。キース会のコンセプトは一貫して「老後を生き延びる」だ。この事を2008年頃から、だれも耳を貸してくれない中で、今日まで叫び続けている。この本が有名になり、国家が動き、社会が動き始める前から主張しているという主張も、いやらしいのであまり言いたくないが、少なくとも、ベストセラーの受け売り、社会風潮への迎合ではない!ということだけはしれっと言いたい。先取り、未来型の経営学習塾であることが、理解いただけただろうか?

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