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学びのコンテンツいろいろ(5) ビジネススクール(2) 中小企業大学、皇帝・大前

ビジネススクールⅡ、中小企業大学、皇帝・大前研一

今回もビジネススクールの世界について引き続き、もう少し見ていきたい。前回は大学系、国際的な状況、一般的な民間系の状況などを見たが、もう一つ、公的なものも見ておきたい。

独法(独立行政法人)「中小企業基盤整備機構」という公的な中小企業の支援機関が主催している「中小企業大学校」なるものがある。中小企業の経営者・管理者等に対する高度で専門的な研修を実施している。おそらくほとんど誰も知らないのではないだろうか。

全国で9か所ある。関西では関西校があり、所在地は兵庫県福崎町だそうだ。どこだ、そこ?という感じ。他の全国8か所も実にマイナーな場所にある。公的な施設なのに、ひっそりと知る人ぞ知る施設だ。定期的に期間を設けて研修が行われている。基本誰でも参加出来る。

MBAのような学問体系的なものではなく、実際の中小経営者向けに実践的なハイレベルの研修のようだ。月~金のウィークデイで、二泊三日のテーマ特化した研修方式で、ほぼ毎週行われている。費用は16,000円~35,000円ぐらいの価格帯が中心で、長期の研修で20万~60万ぐらいのものもある。

誰も知らないだろうと思い得意げに話したら、年商30億クラスの社長たちは知っていて、参加している人もいた。それ以下の規模の経営者の方だと知っている人はいなかった。そのレベルしか参加できないわけではないし、そのレベルにだけ行政側から案内しているわけでもない。情報源はまちまちだが、規模や業績の伸びと「情報感度」は無関係ではないことを、改めて思い知らされた。

土日や祝日にやっているわけではないので、なかなか参加できない人も多いのだろうけど、しかしそれでもそのクラスの社長たちは、他のスケジュールを差し置いても参加をしている。何に重きを置くのか、その重要性の価値判断がさすがだ。しかもほとんど誰も知らないのに。なかなか痛快なエピソードとして記憶に残っている。

 

すごい方たちはやはりエピソードが何かと痛快だ。その痛快の極みとして、前回少し触れたが、「皇帝・大前先生」について少し。

何ゆえに「皇帝」かと言えば、「マッキンゼー :世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密」(ダイヤモンド社)という書籍に書いてある。

「マッキンゼーの戦略通上位23人がテーブルを囲んで、アイデアをぶつけあった。それほどの知力の集まりの中でも、東京のコンサルタントである大前研一が群を抜いていた。会合の終わりに、フォイ(代表者)が出席者に示した得点表には、ローマ時代に闘技場でキリスト教徒とライオンを戦わせたことになぞらえて「ライオン10点、キリスト教徒5点、大前37点」とあった。」(p164)とのこと。

この書籍の中で「エンペラー(皇帝)大前」とある。歴代の超絶コンサルタントの逸話も多々出てくるが、「エンペラー(皇帝)」を冠しているのは大前先生だけである。決して日本人に対する揶揄的なニュアンスではなく、その当時圧倒的な存在だったようだ。日本人

として誇らしい痛快さだ。あの「マッキンゼー」で、だ。イチロー以上の日本人なのだ。でもそんなこと、ほとんどだれも知らない。

流れで大前先生のことをもう少し続ける。さらに言うなら、シンガポールを世界一級の都市へと導いたあのリークアンユーから、まだ発展前のシンガポールの、国家運営、経済開発アドバイザーを依頼されている。それについての提案に対して、自分の言う通りやっていくことを約束できるかどうか、リークアンユーに迫ったとか迫らなかったとか。リークアンユーとしても、当時の考えは真向反対だったようで訣別をしたと。

後にリークアンユーは方向転換し、大前先生に再度依頼をしたが、その時はすでに大前先生は、マレーシアの国家戦略アドバイザーを受諾しており、引き受けられなかったとのこと。

今日のシンガポールの発展もそして、マーレシアの発展も、その青写真を描いたのは大前先生なのだ。これからの世界経済の中心となる東南アジアの、その2大先進都市は両方とも、大前先生の頭脳が影響を及ぼしているようだ。でもこんなぶっ飛んだ事実も、いまどき知る人は少ない。凄すぎると評価の出来る人もいなくなり、うかつに語ること能わなくなる

もう何年も昔になるが、東京都知事選に落選した。勝ったのはタレントの青島幸男氏だった。青島氏がどうこうではないが、世界的、歴史的珍事でないのだろうか?当時も結局、一定レベル以上のビジネスマン以外、誰のなのかほとんどよくわからなかったのだ。自国のことながら、改めていろいろと不思議な国民性だと思っていたが、2016年の都知事選以降、なんとなくその理由が見えてきた気がする。都庁職員やそして都議会議員方の努力によるものだったのだろうと推察される。まあたしかに、ほぼ外人にかき回されるようなものだったかもしれない。

皇帝の手による都市設計を、大阪でやってもらえないだろうか。リアルタイムで見てみたい。

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