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業績向上人事(6) 教育の誤解と対策(2) コミュニケーション不全の「bad」と「nothing」

コミュニケーション不全の「bad」と「notthing

 「新人教育の段階」はたまたま乗り越えられた。どこでもその重要性、難しさを強く意識もしているし、工夫もしている。しかし次の関門はより複雑な「コミュニケーション」だ。「コミュニケーション障害」には「タテの問題」と「ヨコの問題」があり、そしてそれぞれに「bad」と「nothing」がある。「タテの問題・bad」は経営者、上司、先輩あるいは後輩間との「圧力」の問題。「ヨコの問題・bad」は同僚、ライバル間との「競争」の問題。つまりbad」とは「ものの言い方や意地悪、いじめ」、「ハラスメント」の問題である。「bad」の問題はさらに「個人」の問題と「社内のしくみ」の問題とに分けられる。「個人」の問題は個人の性格や言い方の問題だから、その解決法は個人への基本的人格の教育。しかし、それは会社ですることだろうか?そもそもそういう人物を「採用した」というのが「うちのバケツの穴」。一方、「社内のしくみ」の問題は、そこに携わる人たちがbadコミュニケーション「せざるを得ないようになっている」ということ。経営者が意図的に権力支配や競争激化の文化、風土を良しとしているのだろうか?無意識でそうなっているならばとても防ぎにくい。「いやいや、しかしうちは虎の穴だ、残れるやつじゃないと使えない」と。の意味をとり違えている。人が辞めていくことをやむなしとしているならば、そもそもテキストテーマの対象ではない。人事問題の意味が別のことになる。一部の不動産や飲食店ITなどいわゆるブラック系に多いが、こういう嘘吹いた会社でまともな末路の会社は例外なく知らない。こうなると自社の問題だけでは済まず、行政からブラック判定の調査が入り、社会的に問題ありの会社とされる。世間からは、経営側は犯罪者を見る目と同列に見られる。

 かたや、タテ、ヨコそれぞれの「nothingコミュニケーション」は、コミュニケーションがない。会話がないとか飲みに行かないということではない。「nothing」とは、いわゆる「ビジネスコミュニケーション」の問題である。「ビジネスコミュニケーション」とは何か。「ビジネス現場において存在する立場間、部署間、企業間、業界間、国家間、文化間などあらゆる境界間に横たわる常識のずれ、専門用語、専門概念を取り払い、知識格差、情報格差をカバーしようと、相手が理解できる伝え方を意識し、工夫した表現方法、コミュニケーション手段」のこと。単なる一般的なコミュニケーション」の意味とは区別して、左記特定の意味を指す。この意識が「nothing」という問題。

 「そんなことぐらいわかるだろう!」「なんでもかんでも教えてもらえると思うな!」。職人の世界やスポーツの世界を志す人たちなら、そういうもんだと承知しているだろう。普通の会社や職場に入ってくる人はどこまで承知しているのだろうか?最初にそう伝えただろうか?相手は了解したのだろうか? 逆に「いやいや、うちはそんな空気感じゃない。とにかく懇切丁寧に教えることをモットーとしている」つもりなのに、辞めていくときには、「部分的には教えてもらった」「どうでもいいことは丁寧だけど肝心なことになるといつもわかりにくい」「そもそもの前提のところが結局ずっとわからなかった」「「そのつもり」のことが多すぎる」「指示があいまいで現場が混乱している」「答えを出しているつもりだろうが答えになっていない」、「結局いつも、言った言わないの子供のような水掛け論になる」・・・などなど言われているのである。

  「nothing」の問題も無意識が引き起こす。というより、意識しているのに逆効果になってしまっているのは、防ぎようのない「うちのバケツの穴」だ。そういうお悩みを持つ経営者の方はご存じなのだろうか?「ビジネスコミュニケーション」は強い意識づけと多少の訓練の必要な特殊スキルだということを。意識しても出来ることとは違うし、「意識をしろ」と人に指示しても成り立つわけではない。人事において不効率な採用や教育を回避したいならば、「マネジメント」と「ロジカルシンキング」は必要最低限の知識とスキルだ。こちらのバケツの穴の対策は、全員対象に「ビジネスコミュニケーション」の教育カリキュラムを組めばいい。どうやって体系立てればいいか難しいし、そこまでの余裕も時間も費用もない。でもそれを克服するか、採用ロスを引きずり続けるかの天秤の問題である。

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