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目的達成のレシピ(18) 材料のお買い物 : 必要事項のリスト化、不足の補充、コンフォートゾーンの設定変更(7)~脳のひらめきに必要なこと

脳のひらめきに必要なもの

 ・脳に課題を与えておくと、睡眠中のθ波の時にアイデアのひらめきが起こるということでした。しかしこのことも、決定的に重要な大前提がありますので、クローズアップして確認しておきたいと思います。それはそのひらめきを発生する「材料がきちんと事前に揃っている」ということです。アイデアのひらめきは、全くの「無」から創造されるのではありません。既存のアイデアの組み合わせの化学反応です。つまり今まで過去の中で、有効と証明されているアイデアを材料として「結合の妙」が発生する訳です。脳の中に事前に、有効なアイデアの知識や経験の蓄積が無ければ、やはりそれ以上のアイデアやひらめきは発生しません。知識や経験とは脳の観点から言い換えれば「記憶」です。有効で正しい記憶がなければ何も生まれません。さらに言うなら、その目標達成に向けての「その目標にとって、より有効で方向性の一致している正しい記憶」でなければ、その目標達成に対する効果的なアイデアのひらめきは発生しない、ということになります。

 ・一歩一歩こつこつと積み上げ式で目標に向かい、確実に達成してからさらなる目標設定するのも、固い歩みのようにも思えますが、こつこつ積み上げていく記憶と目標との微妙なずれがあれば、やはり効果的には働かず、余計な回り道が発生し、時間がかかります。ですので単に効率性の事だけでいえば、まず最終目標、ゴールがありきで、そこから果てしない距離感を埋めるべく、逆算しながら「その為には、その為には・・・」と、最短最速のコースをプロセス分解していくほうが効率的だということです。誤解を招くといけませんが、一歩ずつコツコツと、固く歩みを進めていくことを否定しているわけではもちろんありません。「今」を起点にするか、「遠い最終ゴール」を起点にするのかの違いであり、「遠い最終ゴール」を起点にしても、そのプロセスをひたすら分解してゆけば、結局、今足元の具体行動を歩むことには変わりありません。ただ、一歩ずつコツコツというよりは、最短最速のナビに誘導されるといった感じでしょうか。そう表現すると、「遠い最終ゴール」を起点にする方法論は軽薄な印象を与えかねませんが、人生論等の論点とはまた趣旨や目的が違います。この辺りはテキスト全体の最後のほうで触れていきたいと思っています。

 

 ・脳にとっての「記憶」について少し解説すると、脳には短期記憶と長期記憶があります。一般的に、短期記憶とは30秒から数分までの記憶で、それ以上の記憶は長期記憶と分類されています。既出の用語とリンクさせるならば、短期記憶は顕在意識、長期記憶は潜在意識と置き換えられるかとも思います。パソコンに例えるなら、短期記憶はデスクトップのメモリー、長期記憶は本体のハードディスクと言ったところでしょうか。

 短期記憶は一度にあまりたくさんの事を覚えておくことはできません。一説には、同時に実行可能なのは7つの事柄までと言われており、8つ目の事柄に同時に対応することはできません。俗に「テンパル」状態のときは、取り掛かっている事柄以外に余分に、心配、緊張、記憶を呼び起こすか、人に助けを求めるか、失敗した後どうなるのか等4つか5つ以上余計なメモリー消費をしている状態なので、知恵もアイデアも回避策も生まれにくく、よりパフォーマンスの下がる失敗しやすい状態になるということです。

 かたや長期記憶は文字通り、長期間、膨大な情報量を蓄積しておくことが出来ます。とは言え、何もかも記憶にとどめては、脳の思考回路、判断基準に混乱を生じ、潜在意識の働き、機能が生命の、人類の法則を無視して暴走しかねないので、24時間スパンで記憶に留めるか否かの情報の取捨選択が行われています。これは、詳細は後述しますが、自分自身の個性、性格、アイデンティティーを保つために、以前説明したスコトーマ、メンタルブロックが働くようになっている為です。

 その情報の取捨選択の働きをしているのが「海馬」という脳の部署です。その日の情報はすべて一旦海馬に蓄えられ、睡眠中にその中から必要な情報だけを長期記憶へと移管します。この移管作業に6時間ほど必要だと言われています。長期記憶へ移管されなかった情報はすべて廃棄されます。海馬の一時保存期間は24時間です。ですから24時間以内に6時間ほどの睡眠をとらなければ、その日の情報はすべて廃棄されます。試験日の徹夜の勉強は、その試験時間までは覚えていても、あくる日にはすべて忘れてしまっているわけです。脳は、この「情報の長期記憶化の作業」と上述した「長期記憶の結合作業」、すなわちアイデアのひらめきという非常に重要な作業を、睡眠中にやっているわけです。

目標明確化の最速ルール 28、脳のひらめき作業には材料が必要。それは有効で正しい記憶

参照 : 性格のタイプ・増補改訂版、アファメーション、NLPタイムラインセラピー、NLPコーチング、思考のすごい力、カレーライスの方程式、148時間にして夢をかなえる、戦略の見える化、脳が冴える15の習慣

 

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