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目的達成のレシピ(26) 材料のお買い物 : 必要事項のリスト化、不足の補充、コンフォートゾーンの設定変更(15)~省略、歪曲、一般化

意識のメカニズム1・情報処理の3つのパターン

 脳にとって状況とか、事柄とか、環境とか、背景とか、物理的な要因は関係ありません。私自身がどう思い、どう感じているのか、そのリアルな部分しか見てくれません。内面を深く掘り下げ、自分自身の一番奥底の思い、感じていることを自分で知ることが大事です。脳は知っていても私はそこまで認知できません。深層心理、潜在意識はどこまで言っても私の顕在意識では捉えようがないからです。じゃあどうしようもないじゃないか!! そうですね。方法論はやっぱりないかもわかりません。ですが、世の中、歴史の中でさまざまな人が死に物狂いで研究してくれています。目には見えない脳、マインド、意識の問題なので、どこまでいっても100%確実な方法や知識はないとはいえども、相当、確証の深い、核心的な知識、方法論は存在します。そこまで核心的な部分まで触れていくかどうかは今の段階では未定です。表現も時間も追いつかない可能性が高いです。ですので、せめて表面的なしくみの部分だけでも見ていきたいと思います。

 まずは、外的な情報が私たちの中に入ってくるところから、私自身の中にどんなフィルターがあり、どんな構造になっていて、どういう風に情報処理されるのか、そこから見ていきます。

 とりあえず、一番解りやすそうなある学問体系のものを参考にしていますので、必ずしもこの表現、構造が唯一絶対ではもちろんありません。違う学問体系、表現者によっては表現も構造も違ってきます。しかしその意味が解れば、現代に残っており一定の評価・支持されているものは、言わんとすることは実に概ね同じです。こういう研究をしてみると実に不思議です。脳科学、心理学、性格分析、人間行動学、自己啓発、古代宗教、仏教、道教、中国哲学、インド哲学、易経、占い・・・・・そのとどのつまるところ、究極の部分は同じです。そこにたどり着くところまでは、さすがにこのテキストの中では目指しませんが、入り口の部分だけでもなじんでおきたいものです。

 外的な情報はまず、私たちの感覚器(目・耳・鼻・口・皮膚)から視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚という5つの感覚チャネルからインプットされます。情報収集の大まかな比率は視覚60%、聴覚38%、その他2%ぐらいの目安です。ほとんどは目と耳からで、その中でもやはり目からの情報が圧倒的です。

 その感覚チャネルから入った情報を、私たちの内部フィルターが3パターンの処理を行ないます。3つの処理とは1、「削除」 2、「歪曲」 3、「一般化」です。 私たちは、この世界をいつでもありのままに見ていると思っています。人が同じ出来事に一緒に遭遇したとすると、あなたが考えている事や感じていることと、私の考えている事や感じている事は同じだと思い込んでいます。しかし、現実はそうではありません。実は、人はその人固有のフィルターを通して、物事を体験し、意味付けや解釈をしながら、世界を見て、聞いて、感じているのです。この無意識のフィルター機能を知る事は、私たちが遭遇する様々な問題を解決するための糸口となります。例えば、「やさしい風に葉っぱが揺れている」という部分を抜き出してみましょう。「風速何メートルなのか?」「湿度は何%の状態なのか?」「どちらの方向から、どれくらいの時間吹いていたのか?」「何枚葉っぱが揺れていたのか?」「葉っぱ以外に揺れていたモノは無いか?」「本当に風の影響で揺れていたのか?」etcこのように、ありのままの現実をその通りに受け取ろうとすると、とんでも無い量の情報を精査分析する必要があります。ところが、現実的にはそんなことは私たちはしていませんし、現実問題としてそんなことは出来ません。私たちは「ありのままの起きている出来事」に対して、人それぞれのレベルや志向で「一般化」「削除(省略)」「歪曲」をしているのです。

 1、「削除」はこれまで何度も説明してきたように、不要な情報は排除されます。24時間サイクルで、脳で言えば海馬が分別作業行い不要な情報を削除します。忘却の彼方です。

 私たちは、「ありのままの現実」を全て受け取り認識していません。「いま、あなたの背中では何を感じていますか?」こう質問されるまで、あなたは背中で感じている感覚に気づいていなかったと思います。こういった現象は、あらゆる場面、瞬間で起きています。もし、この削除(省略)が出来なくなったらどうなるでしょうか?あなたの脳は、何か1つのコトに集中することが出来なくなり、あっと言う間にオーバーヒートしてしまうことでしょう。削除(省略)が問題なのではなくて、「何を削除(省略)しているのか?」「どのくらい削除(省略)しているのか?」が問題なのです。

 2、「歪曲」は客観的な情報に自分の解釈を加えて処理し、実際とは違った情報として記憶に蓄えていきます。「思い込み」というのもその一種です。

 例えば、あなたが会議中に何かを発言した時、向かいに座っている人が「クスっ」と笑ったとします。するとあなたは、「自分の発言に何かおかしい部分があっただろうか?」とか「何て失礼な人だ!」と考えるのではないでしょうか?本当は、その向かいに座っている人は、昨日あった可笑しい出来事を、ただ思い出し笑いしていただけかも知れないのに、、、。このように「歪曲」も、色々な場面で起きています。しかし、この「歪曲」も場面によっては、とても有効に働きます。あなたが気になっている異性と、偶然にも趣味が同じだという情報を入手したとします。その時に、「あの人と趣味が一緒だなんて、これは絶対に運命だ!」と考えることで、普段なら話しかけられないような意中の相手に対して、積極的にコミュニケーションを取るようになるかも知れません。

 3、「一般化」は一つないし、23の事柄、経験でその範囲の全体的な結論付けをすることです。あるいはたった一つの経験でもそのインパクト、もしくはその逆に気のなさ、などから一生の経験則として捉えてしまうことです。細かく見れば違う種類、違うカテゴリーの情報なのに、いっしょくたに同じこととして省略して、記憶してしまうことです。「だいたいそういう感じのこと」という感じです。

 もしこの一般化ができなかったとしたらどうなるでしょう?一般化が出来ないということは、「瞬間瞬間が初めての体験だらけ」になってしまいます。例えば、家のドアと、色や形が違うドアがあったら、それをドアと認識することが出来ません。「ドア」というカテゴリーを形成する機能が無いからです。ありとあらゆるものが「初めての体験」になるのです。このように、一般化の機能はなくてはならないものですが、人によって「どのように一般化しているか?」のレベル感(信念、価値観など)の違いが、色々な場面でのコミュニケーションギャップを生み出します。「このくらいなら言わなくてもわかるだろう」と、あなたが思った時の「このくらい(これは何かを一般化しています)」のレベルは人それぞれなのです。

目標明確化の最速ルール 36、話し手の情報(一般化、削除、歪曲) ⇒ 聞き手の聞いた事(一般化、削除、歪曲)

参照 : 性格のタイプ・増補改訂版、アファメーション、NLPタイムラインセラピー、NLPコーチング、思考のすごい力、カレーライスの方程式、148時間にして夢をかなえる、戦略の見える化、脳が冴える15の習慣

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