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WEB戦略構築(11) アイデンティティと導線(5) 手段と目的の整合性、つじつまを合わせるとは?

(前後記事の流れから少し脱線)

手段と目的の整合性、つじつまを合わせるとは?

 集客したい、売上数字が欲しい時に、これら(前記事)の媒体の中で「何がいいのか?」、「どれが効果的なのか?」という問いを最初から考えている。表現されるべきアイデンティティの文章も無い、それどころか考えたことすらないのに普通にみんなそうなっているが、これもよく考えてみればとんちんかんの極みである。順番が違いすぎる。矛盾に気付くことすら出来ない。大変根の深い複雑な問題だ。

 どうしたらいいのか、答えの理屈自体はシンプルだ。「目的」と「手段」を合わせる、整合性をとるだけだ。ところが、目的の的確な設定はなかなか出来ない。単純そうだが、ここでボタンの掛け違いが起こる。「目的」自体の中に、次元階層、ベクトル向きの異なる複数の目的が混在してしまっていることが多い。いわゆる「目的混同」というやつだ。この分解整理が出来れば、目的に対して11、一義的な手段を選択することはそんなに難しくはないはずだ。

 このテキスト全体の目的は何の為かといえば、「自社アイデンティティを見つけてもらい(共感してもらい)、オファーまで滑り落ちてきてもらい、「ああ、あったあった」とアクションを採ってもらう」為、となる。決して「売上を上げる」為、とは一言も触れていない。「売上を上げる」という目的は何段階も先の目的だ。階層が違う。たいていの場合、目的の設定がいきなり「売上を上げる」になっているが、その為の手段の選択肢は星の数ほど存在する。その中から、適切な11を選ぶのは宝くじ並みだ。普通にそれが人の思考、意思決定の日常茶飯事だ。

 今回であれば、テキスト上の目的、論点は、特定範囲のターゲット、対象者に「自社アイデンティティをみつけてもらうこと」、「オファーまで滑り落ちてきてもらうこと」、「ああ、あったあったとアクションを採ってもらうこと」となる。例えば上述の「どの媒体がいいのか?」、「何が効果的なのか?」という問いに対しても、「自社アイデンティティをみつけてもらうこと」と、「オファーまで滑り落ちてきてもらうこと」と、「ああ、あったあったとアクションを採ってもらうこと」とでは、それぞれ意図することも目的も、全くそれぞれ別のことだ。

 「自社アイデンティティをみつけてもらう」が目的であれば、その解決手段は、「接点となるキーワードを特定する」となる。そして今度は「接点となるキーワードを特定する」が目的であれば、解決手段は、「対象者の打ち込む可能性のあるキーワードをピックアップする」ことと、「自社アイデンティティを象徴する可能性のあるキーワードをピックアップする」となる。このうち「対象者の打ち込む可能性のあるキーワードをピックアップする」ことのほうは、今論じようとしているテーマとは方向性が逆向きのほうなので、ひとまず置いておく。こちら側が、今まで散々やってきて、なお未だ模索中の「うちの客はだれなのか?」のニーズ分析の話。今の流れはもう一方のほう、「自社アイデンティティを象徴する可能性のあるキーワードをピックアップする」ことになるので、これをさらにそのまま目的に設定する。そうすると解決手段の分項目はいくつか挙げられることにはなるが、「自社アイデンティティの明確化」と「関連ワード、派生ワードのピックアップ」、などとなる。今の論点は前者の「自社アイデンティティの明確化」についてなので、これをさらに目的設定すると、解決手段としては「自社アイデンティティの言語化、文章化」と「言語、文章の整合性確認」となり、さらに前者の「自社アイデンティティの言語化、文章化」を目的に設定すると、解決手段は「自社サービス・商品の客観分析」、「表現項目、分析項目のピックアップ」、「書き出し」、「ライティングスキル強化」・・・などとなり、この中から「ライティングスキル強化」を目的に設定すると、解決手段は、「とにかくたくさん書く」、・・・・・・・ときりがない。これを延々と、11で具体アクションに落ちるレベルまで繰り返し分解を続ける。例えばこの最後の、「とにかくたくさん書く」なら、1つ具体アクションには落ちている。

 今ひたすら文章でズラズラ書いて分かりにくいが、これをいわゆる「ロジックツリー」で整理していく、ということ。

(脱線終わり)

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