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学びのコンテンツいろいろ(2) MBAとは

MBAとは

先回の続きで、「MBA」とは?から。MBAとは「Master of Business Administration」の略。和訳で「経営学修士」のこと。大学の上部高等教育機関である大学院にて「経営学」を修了した者に与えられる称号、専門職学位。

資格試験のように試験を受けて合格するということとは違う。が、入学試験がある。通常は2年修了。実際には学生というより、現役ビジネスマンが在勤しながら通学するケースも多いため、夜間コース、通信コースなど色々ある。

必修単位科目はグロービスだと「人事組織」「マーケティング 戦略」「財務 会計」「思考」「志」、慶応だと「アカウント」「ファイナンス」「マーケティング」「経営科学」「組織マネジメント」「オペレーション」「戦略」「経済政策」。ハーバードだと「金融」「マーケティング」「リーダーシップ」「交渉術」「オペレーション」「戦略」となる。

組み方や表現はそこそこで異なる。MBAでも必修単位でもないが、キース会なら「講習テーマ」一覧の表記の部分だ。世界中で同じ内容を学ぶというわけではない。大学院ごとに特色を打ち出し、差別化を図っている。各MBAスクールの世界ランキングなどもあり、それぞれが優秀な人集め、著名な実績の経営者を輩出しようとしのぎを削っている。

個人情報の兼ね合いや安っぽくなってもいけないせいか、有名OBの宣伝などはしていないが、インターネット上ではOB名は誰でもが知ることができる。教授陣のタレント性のアピールは院のホームページでもしている。しっかりした内容のビジネス書でベストセ

ラーになるような本は、この各大学院の教授方が書いているものが多い。

そしてこれらの差別化は、高額な授業料に反映されている。2年間でグロービスで300万、慶応で400万、世界トップで800万~1000万ほどかかる。

ランキングでは必ずしも毎年1位というわけではないようだが、日本人から見て、圧倒的に値打ちが高い、箔のついているブランドはやはり、「ハーバード」だろう。マーケティング、戦略論などの大家、ポーター教授はここの人だ。近年では「イノベーション

の○○」シリーズで世界的ベストセラーになった、クリステンセン教授もこちら。

そして何よりも日本国においては、経済界を取り仕切るメンバーの多くの方は、こちらのOBの方が多い。ハーバードのビジネススクールではさらに、学位とは関係ないがMBAの上位クラスとしてAMP(AdvancedManagement Program)というのもあり、2ヶ月で800万ほどかかり、世界中のトップ企業から承継予定者や幹部候補生が社費で集まり、世界トップのCEO(経営者)を生み出している。

このクラスの同窓生やOBなどでネットワークが組織され、「地球の経済運営がなされている」と言われているほど、陽に陰に影響力が及ぼされているようだ。こんな内容の本が出版されたり、実態とは別にささやかれたりして、「ハーバード」ブランドの価値が上がっていく。

ご子息には、とりあえず幼稚舎から慶応に行ってもらい、ハーバードの大学院でMBA取得し、AMPでワールドオーダーのメンバーボードに名を連ね、マッキンゼーかゴールドマンサックスに数年勤務してもらい、帰ってきて、うちの○○商店を継いでもらう。これが黄金コースだ。

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