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学びのコンテンツいろいろ(9) 公的機関(4) ~中小企業基盤整備機構、大阪産業創造館

中小企業基盤整備機構、大阪産業創造館

今回も引き続き「公的」な経営サポート機関について。前回の続きで「中小企業基盤整備機構」について。

最大の利点は、公的なサービスの配信内容を一括集約的に情報収集出来る点かと思う。取り扱いの範囲は、公的なものはほぼ網羅的に扱っている。今まで挙げてきた来たような機関で、おおもとの経産省をはじめ、各地区の外局の経済局、基盤機構、商工会議所、中小企業大学校、地方自治体やその第三セクターなど。経済や事業経営の範囲にとどまらず、関連項目は総務省や厚労省などの範囲までカバーしている。しかし、さすがに純然たる民間のものは一切扱っていない。

内容の範囲は、経営のサポート、お役立ち情報全般だ。セミナー、イベント、助成金、などの情報とデータや知識記事などが掲載されている。

セミナーは経営にまつわるテーマはだいたい開催されている。売上寄与から財務会計、人事労務まで。その中には普通に、マーケティングから税務、採用、教育、リスク管理、事業承継・・・etc. 民間で催されているようなテーマと同じだ。公的な主催なので内容的にも、きっちりかっちりした先生方のしっかりした内容だ。法改正があった際などの説明を押さえておく必要がある方にとってはとても重宝する。上記したように、主催機関の垣根を超えて開催情報が、あちらこちら探さなくても網羅集約されている。そして何と言っても、公的なので大方のものは無料だ。

イベントというのは、いわゆる展示会や見本市などの商談会や名刺交換会、交流会など。ブース出展するタイプのものからパーティー形式のものまで。商談ネタ探しや人脈形成に普通に企業活動に利用されている。何も大企業や製造業だけではない。家内業

やサービス業の会もある。

助成金や融資相談会情報なども一括集約的に掲載されている。政策公庫や自治体融資などの、政策上の名目の優遇保証内容など。民間なら金利キャンペーンみたいなものだ。そして多くの経営者が探すのが助成金情報だろう、これが省庁の垣根を超えて一括集約的に掲載されている。先日見たときには、大阪の範囲で検索しただけでも、170件ぐらいあった。そんなにあるのだ。ほぼ当てはまらない、要件の満たせないものが多いが、しかし、中には知らないだけで、当てはまるものがあるかもしれない。世の中なんでも基本そうだが、公的なものは特に「知らなかったら損するだけ」だ。

あとはデータや白書なども一括掲載されている。各省庁の関係部署が公表している統計やデータ、資料、白書などのリンク先が一括集約されており、どういった内容のものが公表されているか題目だけでも参考になるし、いちいちその省庁のサイトを検索かけて、その資料のページをうろうろと探さなくても、そのリンクページへ直接飛べる。情報アクセスとしては涙が出るほど助かる。その見たい資料名がわかっている時でさえ、各省庁サイトの中で当該資料にたどりつくのは至難の業なのだ。そんな検索ポータルがあるということを、知っているか知らないかは本当にゼロか100かだ。

これら、セミナー情報、助成金情報、データ情報はこの基盤機構が出しているサイト「J-net 21」というサイトの中ですべて見ることができる。すべて同じページから検索できる。     http://j-net21.smrj.go.jp/snavi/

以前のビジネススクールの記事で少し触れた「中小企業大学校」も基盤機構の管轄機関だ。本格的な経営者スクールだ。泊りがけの研修形式だ。単発のセミナー形式のものもある。ここはすべて有料だが、民間の同レベルぐらいの内容からすればかなり安い。

全国に9箇所、○○地方に1箇所ずつだ。各大都市の中心地ではなく、林間学校のようなところにある。東京は東大和、名古屋は瀬戸、関西は兵庫県の神崎郡というような所在地だ。気軽に活用する場所ではなく、前もってスケジュール調整して、決めて行く、といった利用になるだろうか。

その時にも書いたが、この社長さんちょっと違うな、素晴らしい、と思えた社長さんだけが、過去歴代知っていた。しかも研修済みだった。それ以外の方でご存知の社長さんは今のところいない。情報感度の一つのバロメーターのような役割を果たしている気がする。

 

あとは本題のもう一つ、「産創館」大阪産業創造館について。

基本的なサービス内容は、基盤機構や商工会議所とほぼ同じである。提供主体が変わるだけのようには映る。しかもその地域内における多くの情報は、内容も被って同じものを掲載していたりもする。ややこしいだけといえばややこしいだけで、そのせいでわかりにくく、あまり利用の促進につながっていない気もする。

特段これらの施設の利用を促進する立場にはないが、行ってみると意外にいろいろな社長さんたちが来ている。しかも内容的にもレベルの高い内容や人たちの時もある。成果につながるかどうかは別だが。

レベルが高くて気後れするようなものばかりでもなく、小さな商いにも、それぞれのレベルに合わせたものがまんべんなく取り揃えられている感じ。民間ではなかなかこれだけ対象を広げるのは難しい。

知ってて使わないならいざ知らず、情報感度という観点からすると、知らないというのは単純に損ではないか。よくつまって悩むようなことを情報提供していたり、相談できたりもする。

インターネットでずうっと探し続けたり、誰に聞いたらいいかもよくわからず見当違いな紹介をされたり、無駄なコストがかかったり。こんなことはよく見聞きする。

これらの公的サービスで解決するかどうかはわからないが、ホームドクターのように見立ててくれたり、大まかな解決の方向性は示してもらえる。で、タダだ。こういうのをよく知ってて活用しているというだけで、「おっ! 賢こ」「うっ、手強わ」と思う。

産創館は、大阪市の外郭団体、公益財団法人大阪都市型産業振興センターというところが主催している。建前民間だが実質公的な施設だ。大阪市から一定の出資と毎年財源が組み込まれている。経営に関係ない人ならいざ知らず、一応対象者なのだから使わないと損だ。

大阪市民に限らず、府民でも他府県でも利用できる。何回か前に書いたが、兵庫は兵庫、京都は京都で同様の施設がある。役所そのものではないので、サービス提供の打ち出しが多少やわらかい。

基盤機構に商工会議所に、で、どう使い分ければいいのか? あれもこれもで混乱するなら、この産創館が一番使いやすいのではないか。専門的に一括した情報収集が必要なら、先月書いた基盤機構の「J-net21」もあるけれど、日常的にセミナーを探したり、実際に参加したり、相談員さんの相談サービスを活用したりするなら、やはり産創館が便利だ。場所は堺筋本町の駅から少し歩いたところ。交通アクセスが便利。

商工会議所も基盤機構の事務所も実は、それぞれすぐ近くだ。セミナー会場になっていたりすることもあるが、基本そんなに気軽にいつも使いするような感じてない。産創館は1Fにコーヒー屋もあり、入りやすいきれいな建物だ。最近はご無沙汰だが、起業当初はずいぶん通って活用した。「いろいろ勉強なるし、便利だし、気軽に使ってみたらぁ」という感じ。

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