目的達成のレシピ(4) 何ケーキが食べたい? : 目的を見つめなおし、目標に分解し、達成可能な目標を具体化する(3)~「べき」思考から「たい」思考へ
⑤目的や目標を見つける唯一の方法
・見つける唯一の方法とは拍子抜けするかもしれませんが、「探す」ことです。単に情報を探すことではなくトライし続けることです。インターネットを探し、本を読み、セミナーを聞き、そして実際に色々やってみる。そして色々考えてみる、悩んでみる。「ああ、これかな」「来たーっ」と直感するまで繰り返す。
・③の無目的、無目標でコロコロ変わる人と、探し「続ける人」は違います。③の人はその都度ゼロに戻ります。むしろお金も時間もマイナスです。その後の人生に基本あまり何も残りません。しかし探し「続ける」人は、一つの目的に向かって継続しています。「見つける」というゴールが存在します。このケースも、はたから見て事柄や物理的現象は同じですが、でもまったく別のことです。
・探し、トライし続けると様々な障害があります。まずお金がかかる。時間も労力もかかります。しかしこれは、豊かな充実した人生、目的志向の人生への「投資」です。一生ものの目的、目標が見つかるなら、高くはありません。これが趣味であれこれと知りたいだけならば「消費」です。
・探し続けるということは時間がかかります。日々の生活には仕事もあり、サイクルがあり、時間の制約があります。人生にもライフサイクルがあり、タイムリミットがあります。私たちはどうしてもなかなか探したり、考えたりする時間がない。実際にはこの問題が最大の障壁ではないでしょうか。何とかしないとと思いながらも毎日が過ぎていく。どうしたらいいのか。
・実際に目的や目標を具体的にしぼり、そこに向けてまい進している人たちはどうしたのか。この人たちは時間があろうがなかろうが、探したし、考えたということです。人より2~3倍忙しい人が多いにもかかわらず、この人たちの違いは、自分自身の価値観の中で何が一番大切なのかがはっきりしているということです。求める気持ちやああしたい、こうしたい、ああなりたいという「思いが強い」ということです。 私たちもそれなりにそういう気持ちはある。でもずるずる時は流れていく。
・これはどういうことかというと、表面的には向上心や意欲はあるのですが、潜在意識の奥底では「特別しんどい思いをしなくても、日々、今この状態がキープできればいい」と、この思いが一番のボリュームを占めている状態です。これは結構怖いです。この状態は無意識の中で私たちの人生を支配していきます。脳の最大の役目は自身の生命を守ることです。その働きとして現状を維持しようとします。適切な変更指令を与えないとこれは変わりません。これは意図的に変えない限り変わりません。
・何かを成し遂げ達成した時のイメージでドキドキし、何もアクション起こさず人生が終わるときのイメージでゾッとしてみる。実際に心拍数を上げたり、ストレスをリアルに感じることが大事です。脳に錯覚させ、混乱を意図的に起こします。そしてやはり書くことです。「夢を見つける」「目的志向の人生を送る」「目標達成のクセをつける」とか。一日一回は必ず見るところに貼って、脳に意図的にメッセージを送ることです。
・この場合の留意点は「ボーっとしない」「時間がないと言わない」「言い訳しない」とかいう否定表現はタブーと言われています。脳は「~しない」という否定語は理解できないようです。このメッセージは、ボーっとし、時間がないと思い、言い訳することを強く意識してしまうようです。
目標明確化の最速ルール 5、探し続け、トライし続ける。能動表現で文字に書き、貼り、見る
⑥「べき」思考から「たい」思考へ
・やりたいことのなかなか見つからない人の思考パターンは「~すべき」、「~でなければならない」等、should、have toでものごとを考える習慣がついていることが多いようです。これは周囲からの期待、周囲への義務感、責任感をベースにした思考です。大変すばらしい人格の方です。しかしこれは自分自身の本能、本音、欲望と乖離しています。脳をだまし、矯正しながら生きていくのですが、残念ながら永遠には継続できません。ですからいつかどこかで、そのことから離れていく、終わってしまうのです。
・一生ものの目的、目標を見つけるには「~したい」、want思考からしか見つかりません。本能、本音、欲望をベースにものごとを考えていくことです。こう言うと、非常に抵抗感を感じてしまうように私たちは社会生活の中で教育され、己を律して生きてきました。確かに言い方の非常に難しい部分ですが、大前提に目的志向でない人が本能、本音、欲望ベースで考え、生きていくとやはり、人に迷惑をかける事柄、物理的現象を選択してしまうことが多くなります。この人たちは社会生活の中では破滅的な人生という結果が待っています。しかしああしたい、こうしたい、ああなりたいという強い目的志向の人が、本能、本音、欲望ベースで考えた時、破滅的な結果の待つ選択肢は選びません。誰かの役に立つことや、己の存在を示せること等、究極の自己実現を選択するということをマズローは欲求の5段階で表現しています。
・常識や習慣を無批判に受け入れることに抵抗感の少ない人は、自由な発想がしにくくなります。色々なことを色々な角度から徹底的に揉んで揉んで考える。この力と習慣、そして考える時間が必要不可欠です。
目標明確化の最速ルール 6、「~したい」want思考で考える。常識や習慣を揉んでみよう
参照 : 性格のタイプ・増補改訂版、アファメーション、NLPタイムラインセラピー、NLPコーチング、思考のすごい力、カレーライスの方程式、1日48時間にして夢をかなえる、戦略の見える化、脳が冴える15の習慣