目的達成のレシピ(13) 材料のお買い物 : 必要事項のリスト化、不足の補充、コンフォートゾーンの設定変更(2)~順番をつける
④リスト作成手順 ステップ1~2
ステップ1
・1、白い紙と鉛筆を用意して下さい。 2、一人で静かになれる時間と場所を確保して下さい。1~2時間は欲しいでしょうか。足らないかもわかりません。 3、リラックスして心を静かにゆっくりしてください。 4、やりたい仕事を思いつく限り思い浮かべて下さい。夢や不可能レベルの大きなことも、日常レベルの小さい細かなことも何かもすべてです。プライベートもすべて。 5、そしてそれをどんどん書き出して下さい。きちんとした文章ではなく、箇条書きや単語レベルで。ちゃんと書こうとすると脳のスピードに追い付けません。ですので紙と鉛筆で書き出すと言いましたが、ブラインドタッチで早い方はパソコンのほうが良いかもわかりません。
ステップ2
・ステップ1で書き出したリストを分類してゆきます。緊急度と重要度で分けていきます。
1、緊急度による分類
おおまかに3つに分類します。W:ウィークリーリスト・・・1週間以内に達成すること、M:マンスリーリスト・・・1ヶ月以内に達成すること、L:ロングリスト・・・1ヶ月以上~無期限に達成するリスト。書き出したリストにそれぞれW、M、Lと厳密では無くさっさっと記号を付けていきます。
2、重要度による分類
とりあえず一般的なABCD法で説明します。A・・・非常に重要、B・・・自分が直接やること、C・・・できるだけやりたいこと、D・・・指示、外注、確認、の4つとプライベートのPの5つに分ける方法。緊急度分類と同様にリストにさくっとABCDPの記号を付けていきます。重要度の分類方法は、仕事や目標としていることの形態によって分類項目が微妙に当てはまらないこともあるので、自分なりの表現と分類項目を考えたほうがしっくり来るかもしれません。これで書き出したリストの横にW-AとかL-Pとか記号分類できたかと思います。
3、パソコン入力
ここで、分類したリストをパソコン(エクセル)で整理し、表を作ります。緊急度のW、M、Lで3つのシートに分け、そのシート内に上からA、B、C、D、Pに区分します。この入力作業が非常に面倒くさいかも知れませんが、丁寧に乗り切ってください。紙に書きっぱなしでもいいではないかと思うかもわかりませんが、後々今後、毎日にわたってこのリストの手直しをかけていきます。その際に手書き紙ベースのままでは必ずぐちゃぐちゃになり、この方法論の意味をなさず、それまでの作業がすべて無意味になってしまいます。一旦入力さえしておけば、それをベースに常に上書き保存で毎日の作業が効率化され、クリアになっていく表現がビジュアルとしてキープできます。目的の為に設定した目標への道のりが、日々分解され、より的確に、より効率的に最短への工程表が完成されていきます。そのための作業です。認識以上に重要なことです。エクセル自体の高度な操作は必要ありません。入力、コピペ、罫線ぐらい出来れば十分かと思います。エクセルが無ければ無料のオープンオフィスでも同等の作業は可能です。
4、すべての項目に優先順位をつける
緊急度別3つのシートのそれぞれの重要度区分の中に、何項目かずつやることリストがあるはずです。それぞれのその区分の中でさらに優先順位を1、2、3、4と付けていきます。すべてのリスト項目に優先順の数字を付けていきます。順番の付けにくいものもあるかもしれません。1番は付けられても2番、3番は少々どっちでも良い。そんなことだらけかもわかりません。しかしそこをあえてすべてに順番をつけていきます。判断力、決断力のトレーニングです。当たってる間違ってるの問題ではありません。どうせ今後毎日毎日見直していくわけですから、当然順番の入れ替わりも起こってきます。それを繰り返しているうちに、そもそもこの項目リストは必要なのだろうか?消去する項目も出てくるでしょうし、逆に項目の表現が粗すぎてリアリティが出ず、順番が付けにくかったものが、毎日の中でどんどん分解されていき、リアリティのある具体行動表現にまで落とし込めたとき、それが急遽1番に繰り上がることもあるでしょう。あえて順番をつけようとすることが、脳を追い込み、潜在意識に刷り込んでいくことになります。
やることに順番を付けずにいると、未消化のものがたまってきたときに、もやーっとしたいやな気分になります。あれもあるし、これもまだ、はあーっ。ため息の多い人はこういうことです。未消化のものを結局やらずにおいても大勢に影響はなかったような場合、「まあいいか」というクセ、習慣が蓄積していきます。このクセが潜在意識に刷り込まれていくと、無意識に現状維持と自己防衛のシステムに組み込まれ、何かにつけて否定をし、無理だと思い、面倒くさくなり、頑張ろうとすればするほどストレス反応を生じさせます。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと思いながらことに当たっていく場合、潜在意識がそちらにもエネルギーを食われてしまい、今目の前のアクションや本当に重要でもっともっと考えなければならないことに集中できず、パフォーマンスが落ちます。アイデアが生じにくくなってしまいます。やることすべてに順番がついていれば、優先順位の低い未消化のものは気にならず、常にすっきりした状態で目の前のことだけに集中でき、イメージもアイデアも高く維持したままパフォーマンスを発揮できるということです。長期にわたる大きな課題はそういうわけにはいかず、常に頭の片隅にもやーっとしてしまう。それは具体行動表現まで分解が出来ていないからです。そしてその事に取り掛かる順番が決まっていないからです。特に、常に気にかかって並行しているような雑務レベルやプライベートのことがそのもやーっとした状態をもたらします。なので、プライベートレベルまでどんな細かいことも、すべての事柄を並列的に拾い上げ、順番を付けていくわけです。潜在意識のパフォーマンスをどうすれば最大限に生かせるか、その方法論です。
目標明確化の最速ルール 23、ものごとのすべてに実行する優先順位をつける
参照 : 性格のタイプ・増補改訂版、アファメーション、NLPタイムラインセラピー、NLPコーチング、思考のすごい力、カレーライスの方程式、1日48時間にして夢をかなえる、戦略の見える化、脳が冴える15の習慣