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目的達成のレシピ(17) 材料のお買い物 : 必要事項のリスト化、不足の補充、コンフォートゾーンの設定変更(6)~目的の目標への具体分解

リスト化の意義再確認

 ・ 「やりたいこと・やるべきことリスト」作成が目標達成に有効な方法であることの理論として、脳と潜在意識とそして睡眠の活用を述べましたが、もう一度改めて睡眠と記憶の関係について整理しておきたいと思います。

 ・とんでもなく難しい高度なスーパーケーキをつくりたいと思いました。つくってほしいと頼まれました。これがつくれれば自分自身の可能性も大きく広がる、収入もどんと上がる。しかし実際まだ完成したことはありません。期限は明日です。さあどうしよう。それそのものずばりのレシピは存在しません。それに一番近いもののレシピをベースに、そこに設計図、手順などを書き足していきます。そして材料や必要器具が揃っているか確認します。しかし全体として、そのやり方でいいのか、その材料でいいのかの確証はわかりません。イメージを膨らませ、一通りの工程のイメージトレーニングを何度か行います。イメージのわかないところ、どうなるのかわからないところが何箇所かあります。後はやりながら勘を働かせながらやりくり、調整するしかありません。その場で何とかなるところは手探りで、その場面で対処します。しかし失敗すると全部の工程が無駄になってしまう決定的なところはやはり、事前に調べ、確認しておきます。調べるといっても、どう調べていいかもよくわかりません。想像とイメージで、可能性の近いところからあたっていき、面倒くさがらず、イラチにならず、丁寧にきめ細かく何重にも確認していきます。スタートからゴールまで、一通りよどみなくイメージが出来るところまで準備はできました。そうなると早く取りかかりたくて仕方がありません。一つの完成した映像を後追いするかのように、よどみなく、手際良く、スピーディーに作業が進みます。途中、想定外の場面にいくつか出会いますが、普段ならイラチになって「えーいっ、行ってまえ」とやらかしてしまうところですが、大きく深呼吸をして、丁寧に勘を働かせ、イメージをし、確認をしてクリアしてゆきます。普段の自分の性格や習慣をひとつ越えたところで、一段高いところの自分の映像が自分を導きます。集中力が途切れることもありませんでした。納期の明日ぎりぎりではなく、想定より何倍も速い前倒しでその日のうちに完成し、ほぼほぼイメージ通りのスーパーケーキが完成しました。

 ・短いスパンでの事例ですが、要は目標達成の理屈は同じです。目標達成のプロセスを一通りさらっと当たり前のように述べてありますが、要所要所にポイントがちりばめられています。ここで、すべてのポイントを解説するテキスト上の流れではないので、冒頭に述べた睡眠と記憶に関する部分のピックアップになります。

 すべてに言えることでもありますが、スーパーケーキ作成にあたり、作ったことはないと言えども大前提に「その目的、ゴールに向けての一通りの知識と経験はある」ということです。上の事例で、「それそのもののレシピは存在しないが、それに一番近いレシピをベースにした」とありますが、「それに一番近いものを知っていた」ということです。「そこに設計図、手順などを書き足して」とありますが、「設計図が描け、手順を知っている」ということです。「材料や必要器具が揃っているか確認」したとありますが、まず「必要な材料や器具を知って」おり、そしてそれがちゃんと「揃っている」ということです。ただし実際にやったことはないので、本当に「それでいいのかどうかの確証はない」という状態だということです。その後のプロセスにも、拾う個所は山のようにありますが、きりがないのでこれぐらいにしておきますが、全体を通しての最重要ポイントのひとつとして、大前提に「その目的、ゴールに向けての一通りの知識と経験はある」ということです。

 ですから実際に上の事例を書き直すならば、まずはこの世に存在するケーキの一通りの種類は知っておくということと、そのレシピはどこを探せば出てくるのかということを、まずは勉強するところから始まる、ということではないでしょうか。そして特殊な材料はどこに行けば買い揃えられ、いくらするのか。特殊な器具はどんな種類のものが存在し、どこに行けば揃い、いくらするのか。これらの事を勉強するところから始まるわけです。さらに言うなら、これらの事を勉強するためにはどうしたらいいのか、そして一体どれくらいの時間を要するのか。そうなってくると「うわっ、面倒くさっ」となります。そこでまず、本当にそれを成し遂げたいのかどうかが問われてきます。が、そのテーマは後述します。

 今、一つの事例から大前提になることを分解し、その分解した項目をさらに細かく奥に突っ込んで、その要素を抽出しました。「リスト化」することの最大の効果は、漠然とした目標が具体行動にむけてどんどん分解されていくということです。とりあえず何から取り掛かればいいのかの答えがはじけてくるということです。やはりそのことにまつわる基礎的な部分からの「知識の刷り込み」です。

目標明確化の最速ルール 27、「リスト化」の最大の効果は、漠然とした目標が具体行動にどんどん分解されていくこと

参照 : 性格のタイプ・増補改訂版、アファメーション、NLPタイムラインセラピー、NLPコーチング、思考のすごい力、カレーライスの方程式、148時間にして夢をかなえる、戦略の見える化、脳が冴える15の習慣

 

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