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目的達成のレシピ(27) 材料のお買い物 : 必要事項のリスト化、不足の補充、コンフォートゾーンの設定変更(16)~善悪、好き嫌い、価値観に要注意

意識のメカニズム26層のフィルター

 内部フィルターのその3つの処理を行なう際の判断基準みたいなものが、さらにその奥のフィルターとして存在し、6層構造になっています。無意識に近いところから順番に1、「メタプログラム」 2、「価値」 3、「信念・観念」 4、「心構え」 5、「記憶」 6、「決断」となっています。

 1、「メタプログラム」とは、何という風に説明のしようがなく、限りなく無意識に近い部分で、働きとしては上述した情報の削除と歪曲を行なっています。まあ大まかに私たちのアイデンティティそのものを維持するはたらきです。私たちの確立した情報処理のパターンそのものを変えないように、情報の解釈を勝手に変えたり、削除・省略してしまいます。仏教では阿頼耶識とか、ユングの系統からはMBTIプログラム、古代からエニアグラム等、定義が完全一致するわけではありませんが、さまざま説かれ、研究されています。

 2、「価値」とはそのままの意味の価値観です。情報の評価をします。その評価基準です。あらゆるすべての相対基準です。「好き嫌い」「いい悪い」に始まって、「大切か否か」「重要か否か」・・・・ここで情報が振り分けられます。実質的な「私」という存在の司令塔です。情報処理のパターンをつくり上げている大元です。私たちの運命を司っているとも言えるでしょう。ではこの価値観、好き嫌い、いい悪いはどうやって決まったのでしょうか?いつかどこかでこの編集作業をやったのでしょうか?

 これは、おぎゃーと生まれて以来、今日ここに至るまで、何十年という膨大な時間をかけて、「無意識」でつくり上げてきたものです。意識的に価値観の編集作業、精査・査定をやった覚えがあるでしょうか?そうです、無意識です。このことが人生における最大の問題です。無意識なのに、私たちは決められた運命に運んでいかれようとしています。自分の意図に反して、情報処理を勝手にやられています。この流れを意図的に止め、変えていくことがポイントになります。実際にはもはや変える事は出来ませんが、支配を回避する方法が、何千年も昔から研究されているわけです。

 3、「信念・観念」とは、これもそのままの意味です。ある事柄・現象を「それは正しい」「その通りである」「間違いない」と確信しきっていることです。その人の世界観そのものかもしれません。そこには何かのモデルがあります。面白かったのか、感動したのか、すばらしいと思ったのか、何がしかの肯定的な強烈な感情を伴って経験・体験しているはずです。あるいは尊敬する人物です。やはり人からの影響が一番大きいはずです。自分の信念・観念を形成するに当たり、モデルにしただれか特定の人物がいるはずです。

 これは日ごろ私たちの顕在意識でも認識のある部分でしょうし、何かの意思決定の際の基準にしているはずです。この働きは私たちにとって両羽の剣です。私たちの実行意欲、能力アップの際にも影響しますが、同時に能力の制限、可能性の制限にも働きます。へたな信念休むに似たりです。プラスで働く信念・観念は認識があっても、マイナスで働く信念・観念の姿は見えません。しかしあらゆる行動の制限の支配を受けています。このモンスターの正体を突き止めるのがポイントです。さらに言えば、信念・観念のモデルの取捨選択も無意識の中で、上位概念である2の価値観の支配を受けています。

 4、「心構え」とは、3の信念・観念の体系の集合体のようなものです。日常生活でも意識をしているレベルのことではないでしょうか。ものごとと向き合う、対処する基本方針みたいなものです。私たちの振舞い方や処し方に影響を与えています。対人、対事柄において常に心構えの準備がされているはずです。他者から見れば、まさしくその人のパターンです。割と意識しやすいので、色々とうまくいかなければ、改めよう、変えようと意識する部分でもあります。しかしなかなか思うようには変わりません。下位概念であるパターンの部分だけ変えようと思っても、無理があります。それを支配する上位概念、3の信念・観念の部分に変化が起きなければ、心構えは変わりませんし、さらに上位の価値観が変わらなければ、信念・観念に変化を及ぼすことは出来ない。そういうしくみだと、とりあえず捉えて下さい。

 5、「記憶」とは、これもまさしくそのままの記憶です。24とは少し趣が違うというより、階層構造の5番目というニュアンスではありません。記憶ですから、それもこれも全部です。蓄えられた情報の集合体です。価値も信念・観念も心構えも包含します。脳科学の観点から言うなら、「私」というアイデンティティを形成しているものそのものです。私の認識のすべては記憶です。私=記憶という式が成り立ちます。

 外部からインプットされた情報が、2の価値観で取捨選択され、1のメタプログラムが「私」というアイデンティティを維持する為に、情報を削除、省略、歪曲して脳内に蓄えていくというしくみです。その集合体が記憶です。これは非常に奥深いところでさまざまな影響を及ぼします。情報を取捨選択していく価値感もそもそもは、無意識に蓄えられ続けている記憶の変形・歪曲した集合体だともいえます。どの記憶がどのように私たちに影響を及ぼしているのかは、意識の奥深くにねむっていて、もはや認識することは限りなく不可能に近いことです。私たちにより強い影響を及ぼす記憶ほど、一番深いところにあるものだからです。

 6、「決断」とは、これもそのままの決断です。過去に下してきた決断の積み重ねです。これも言ってみれば当然、記憶としても蓄えられている部分でもあります。その記憶の中でも特に強い部分が決断です。決断はかなり強い意思決定です。行動の方向性・実行、行動の制限・抑制をはっきりと意図的に行なっています。ですから脳の記憶中でもかなり強めの「経験記憶」に近い部分に蓄えられています。その後の私たちの人生の行動、思考にもかなり深い部分で関わっていることが多いです。

 過去、幼少の記憶のあいまいな段階から無数の決断をして、ここまで生きてきています。意味の深い決断もあれば、ほぼ無意識の意味のない決断もあります。遠い昔で忘れたものもあれば、今でも行動基準になっているものあります。しかしどんな決断にせよ、一旦記憶の深くに蓄えられた決断の数々は、その後見直されることもなく、累積しています。そしてそれらが複雑に相絡まって、不思議な行動基準を形成しています。あの人はなぜいつもあんな行動を取るのか?端からも不思議であり、本人にもなせなのか良くわからない、行動原理を形成しているということです。56のポイントは記憶の対処の仕方です。現代ではその手法もずいぶん確立されています。

目標明確化の最速ルール 37、価値観、好き嫌い、いい悪いの相対基準を見直そう。無意識の基準形成に要注意!!

参照 : 性格のタイプ・増補改訂版、アファメーション、NLPタイムラインセラピー、NLPコーチング、思考のすごい力、カレーライスの方程式、148時間にして夢をかなえる、戦略の見える化、脳が冴える15の習慣

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