「経営スクール & 経営コーチング」 小規模法人、店舗、個人事業の経営者様向け個別対応による講習とコーチング

経営お役立ちマガジンブログ 経営学習塾キース会 副読本 経営テーマトピックスあれこれと経営の学びコンテンツいろいろ経営お役立ちマガジンブログ 経営学習塾キース会 副読本 経営テーマトピックスあれこれと経営の学びコンテンツいろいろ

【無料セミナー】「経営思考力を高めて」30年儲け続けるしくみ創り

【無料セミナー】「経営思考力を高めて」30年儲け続けるしくみ創り

Link

戦略思考の心・技・体(10) 技「仮説検証・分解技法」(1)~思考のフレームワーク

 MECEという概念を象徴的に体現したものがフレームワーク、思考の枠組みのことである。どこからどう手をつけて考えていけばいいかわからない時に、フレームワークをあてはめて分解していく。航海の際の海図(チャート)のようなもの。

 モレ無くダブり無くというが、一概に「モレ」「ダブリ」と言っても、何が洩れたら「モレ」なのか、何がダブったら「ダブリ」なのか、人によってその見解はことなる。人は物を見たり、考えたりする際必ず、何がしかのバイアス(圧力、偏り、無意識の盲点、思い込み、つもり・・・)がかかっている。そもそも人によって「モレ」「ダブリ」の基準が違うのであれば、そのこと自体が「モレ」「ダブリ」だ。矛盾から抜け出せない。そこでやはり、だれがやっても一律同じ切り方になり、同じ分類分け方が出来る「モノサシ」的なものが必要になる。それが「フレームワーク」である。ビジネス上、実務上良く活用されるものは、賢い人たちがある程度まとめて、作ってくれている。それを知って、覚えておくことが大切だ。いざとなって瞬間に思い浮かぶフレームワークがあると、思考作業時間のスピードは格段に上がる。思い浮かぶフレームワークの数や種類が多ければ、作業の精度や効率性も上がる。賢い人たちは頭の使い方が違うとか、構造が違うとか言っていては追いつけない。フレームワークとかこういうことをちゃんと知って、使いこなしているのである。

 フレーム枠の効用としては、思考のクセをとりはらえる、大所高所から俯瞰、鳥瞰できる、切り口の切り方がわかる、要素の分解が出来る、などである。1つ、何か解決課題がある。課題とは大概は形のない抽象的な事象、現象や事柄だ。この形のないトラブル原因のかたまりをなんとか「分解したい」のである。1つの「実体のないかたまり」としてしか見えなければ、手のつけようが無くなるが、いくつかに分解してみると着手点、弱点、ポイントが見えてきたりもする。要はその攻略口、とっかかり口を見つけたいのである。しかし分解の仕方が違っていると見えなかったりもする。じゃあどうやってバラバラに分解するのがいいのか。その分け方のサンプル、レパートリーが「フレームワーク」である。後に出てくるロジカルシンキング全体の中でも最大の難関の1つ、ロジックツリーの最初の枝分かれの部分も、このフレームワークの分け方がそのまま適用できるケースもある。フレームワークのレパートリーが頭に入っていればこの難関の難易度が和らぎ、クリアできる確率も高まってくる。

このページのトップへ