WEB戦略構築(17) マーケティングライティング(1) ~なにがなんでも「しくみ」を創る
なにがなんでも「しくみ」を創る
書く力の重要性は散々述べてきた。実際に書き始めてみよう。書かなければならないものが2つある。「自社アイデンティティの全力表現」と「そこへの導線となるオウンドメディアとしてのキーワードブログ」だ。さあどうだろうか?たとえ一行でも書き出し始められるだろうか?よほど書くことに慣れている人でもない限り、とてつもなくハードルの高い作業だ。概念説明や必要性に対し抽象的には、ずいぶん字数を費やしたが、具体的に何を書けばいいのかのイメージは沸きにくい。そもそも、その必要性自体がそこまで腹落ちもしていないのではないだろうか。なのでまた、もう一度そこから、必要性のそもそも論に戻る。
もうすでに知名度のある繁盛している会社は、わざわざ面倒臭い文章を書く必要もないかもしれない。しかし、まだこれからとりあえずの知名度を上げなければならない会社や、もっともっとブランディングやイメージの定着と浸透を図らなければならない会社などは、様々なマーケティング施策をとり続けなければならない。お金があればマスの広告を打てばいい。しかしその必要のある会社の多くはお金がない。なので、インターネット上でWebサイトやオウンドメディア、SNSで頑張るしかない。 なぜ頑張って文章を書かなければならないのか?その理由は大きく2つ。まずその答えの一つ、決定的な理由としては、「お金がない」からだ。お金のかからない方法で、自力で頑張るしかないというのが、まずは大きな理由の一つだ。
そしてもう一つ、キース会ではことさら、この文章を書くことの重要性を強調しているのはもう一つの理由のほうだ。長期持続する「しくみ」を文章で創る為だ。「30年儲け続け」られなければ、事業経営する意味がないというぐらい、長期持続することが一丁目一番地、どんつきの目的だということを強調しているからだ。小難しく言うと、「サスティナビリティ」、持続可能性の追求だ。あらゆる重要項目、重要概念の土台であり、核心の部分だ。
事業継続が10年、20年調子が良くても、かえって中途半端に悲惨だ。その10年、20年の間に個人資産として数億円ぐらい確保できれば良しだが、おそらくなかなかそういうわけにはいかないはずだ。そこまで行けなければ、自身の家族だけでも老後を生き延びるに心もとない。ライフプランの計算上、たいがい普通にそういう計算結果になる。瞬間最大風速の高い成功は、金銭感覚の麻痺も起こりやすくなるし、成功体験の呪縛は想像以上にきつい。ましてや従業員さん方およびそのご家族はどうなるのか?仕方がないとはいえ、恨みつらみは買う。そんな後半生を送ることになる。恨みつらみも買わないかもしれない。しかし経営者個人として死ぬほど気にする。情けなくて打ちひしがれた敗北感とどう対峙していくのか。そこまで責任感の強い人はそもそも経営者になんかならないか、それを気にする人は起ち上がれないか。いずれにしてもやはり、「30年」引っ張れないと計算上、いろいろと成り立たない。その論点についてはまた別のテーマで詳述したい。