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ブルーオーシャン戦略(8) まねしにくいか? : 模倣困難性 ~まねしにくい事情を突く

「まねのしにくさ」とは

 ブルーオーシャンを見つけて、その海が「ブルー」であり続けてくれればいいが、そう簡単にはいかないと思っておいたほうがいい。だれかが真似をし、追いかけてくる。早く次の青い海を見つけにかからなければならない。でもやっぱり真似されたくない。だれも真似できず、追いかけてこれない、もしくは追いかけるメリットがないのが理想に決まっている。どうやったら真似されないのか?なかなか難しいとはいえ、考え方は示してくれている。

 「まねしにくい」状況の一般的な要件は、1、発想の乖離度、2、規模の小ささ、3、除去縮小の困難性だと。

  1、発想の乖離度とは、他者が発想しようとしても困難性が高いこと。なんでそうなっているのか、なんでそんなことをするのかの理解ができない。メリットデメリット、構造が見えない。その人の知識、経験、視点、思考構造でない限り、他者では理解のできなさを言う。

  2、規模の小ささとは、ビジネスでいえば市場規模の小ささ。大手が入るには魅力もメリットもない。同規模ぐらいのところでも、結局共食い状態になっては意味をなさない程度の規模。真似しにくいというよりも参入メリットがないということ。

  3、除去縮小困難性とは、真似をする際に、何かが障害となり、除去、縮小しないといけない様な足かせ、制約条件があることを言う。もうすでに何かあるとか、長年築き上げてきたとか、長年の習慣性が強く簡単には切り替わらないだとか、そんなようなことがあり、結局真似したくても、参入メリットがあったとてそう簡単には自分たちが動けない状態にあるとき。

ビジネスアイデアが、これらのいずれかの状態と合致していることを目指しながら思考していきたい。

障壁構築

 思考方向性を付けるために、模倣困難性を生み出したい項目を系統立てて列挙してみよう。まず大きく、2つにカテゴライズする。1つは「資源」、もう1つは「戦略」と分けてみる。「資源」は、設備とか組織、人材、財力、資産、技術、ノウハウ等。「戦略」は戦い方全般。資源のような具体的なもの、こと以外、いやそれも含めて統合的に思考のすべて。と言ってもきりがないので、もうすこしきめ細かく列挙してみる。要はどこに、どの部分に、どの点に「高い障壁」を築こうとするのか、ということを目指す。

 「資源」

  1、コア技術・・・まずは自社独自の技術・知識・ノウハウ等。「うちである理由」の核。特許取得など知財戦略を敷く。厳重機密化。

  2、組織・・・2以下は、1を下支えする要因。業務オペレーションの合理化・最適化。妥協のない組織文化・風土。決済の風通し・スピード感。

  3、人材・・・2の構成員。スペシャリスト化。忠誠・愛着・勤勉・充実を醸成する評価制度及び福利厚生システム構築。

  4、論理思考力・・・3の能力。企画力。戦略思考力。制度構築力。マネジメント力。情報収集力。システム構築力。

  5、ブランド・・・歴史。信頼。顧客関係性。取引先関係性。○○と言えば○○の浸透。

  6、設備・・・機材。資材入手路。不動産。

 「戦略」

  1STPM・・・セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング設定。マーケット規模の程よい小ささ。メッセージ訴求表現力。

  2、思考構造・・・考え方の奥行きの深さ。発想のオリジナリティ。特殊経験値。特殊知識。価値・効用。機能の次元階層化。

  3、コスト構造・・・先行経験値。特殊ルート。オペレーション合理化・最適化。特殊技能。

  4、顧客関係性・・・先行者ロイヤリティ(顧客忠誠・愛着)。スイッチングコスト(乗り換え煩わしさ)。接触時間数。

  5WEB戦略構築・・・アイデンティティ表現。導線構築。定期接触機能。リアルタイムレスポンスキャッチ機能。ビジネスモデル徹底構築。

  6、競合関係性・・・競合事情収集。定量定性分析。真似できない事情の把握。

  7、戦略対応力・・・ブルーオーシャン発見・先行。ゲームチェンジャー。プラットフォーム構築。オウンドメディア構築・発信。

こんなあたりを意識して、全部は無理でもいくつかのジャンルに障壁を立てられれば、そうやすやすと追随は許さない。7つの切り口を基に、戦略キャンバスや効用マップを考えるとき、その時点から障壁構築を意識できればより効率的だ。

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