「BOIインデックス」

　事前チェックのもう一つの方法。ブルー・オーシャン・アイデア・インデックスで「BOIインデックス」とか言う。対象客のベネフィット(効果効能、有用性、利便性)をはじめとして以下の4つの項目が成り立つか？4つの質問に明確にYESと言えるか？というもの。4つの項目とは1、ベネフィット　2、価格　3、コスト　4、導入。

1、ベネフィット

　ベネフィットとは効果効能、有用性、利便性そのもののこと。まあざっくりと総合的に便利になるの？ということである。問いの立て方としては、

　　Q1、その商品、サービスを導入することにより、それ以前と比べて明らかに、便利になるか？

　　　　　時間は短縮するか？コストは下がるか？失敗は減るか？面倒さは解決するか？不快感は解消されるか？ストレスから解放されるか？面白さは向上するか？わくわく感・テンションは上がるか？欲求は満たすか？助かるか？おーっと思うか？やったーと思うか？ありがたいと思うか？素晴らしいと思うか？・・・etc.これらを一つでも満たすか？

2、価格

　値段、料金のこと。適切な設定か否かということ。問いの立て方としては、

　　Q2、その価格は手を出しやすいか？相場観とかけ離れてないか？内容に対して割高になってないか？ほかに比べて著しく高くなってないか？とりあえず一回試してみようとは思える範囲か？リピートしようと思えるか？素晴らしいのはわかるけど・・・になってないか？ちょっと贅沢すぎるかな・・・になってないか？

3、コスト

　自社側のコストのこと。目標コストは達成できているか、利益は出るか、ということ。問いの立て方としては、

　　Q3、目標利益は達成できそうか？支払いは滞らないか？従業員にまあまあよそ並みには払ってやれるか？資材・材料のクオリティは落とさなくて済みそうか？家族役員にも給料出せそうか？自身の給料は取れそうか？黒申告できそうか？

　スタートアップで意識することではないが、システム開発・オペレーション構築に予算が回せそうか？よりアッパーな人材を採れそうか？レベルアップ教育に投資できそうか？宣伝広告・認知拡大・市場浸透に勝負をかけられそうか？というようなことにも当然念頭に置きたい。

4、導入

　これは対象客が今までのものから切り替えて導入しやすいか、という論点と、自社自体が、競合との兼ね合い、社会通念、法令規制などを乗り越え市場進出できるか、社会へ導入できるか、ということ。問いの立て方としては、

　　Q4、対象客のスイッチングコストのハードルは？それを上回れるか？一回試してみようと思えるか？訴求論点は分かりやすいか？十分押し出せるか？考えさせなくてすむか？情報は届くか？確実に目に入るか？脳に認識されるか？気になるか？

　　　　　漏れている法令認識はないか？表現規制は押さえているか？一般的・客観的にはどう思われているか？強者の敷いているファイヤーウォールは見えているか？業界常識との差異の識別は出来ているか？一点突破の突破口は明確に見えているか？入り口を間違えてないか？わざわざ余計な敵を作ってないか？つまらないチョンボはないか？

　これらのことを自身では十分に、かつ客観的にもチェックしたい。一通り明らかな問題点がなければいよいよGO！だ。