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目的達成のレシピ(21) 材料のお買い物 : 必要事項のリスト化、不足の補充、コンフォートゾーンの設定変更(10)~なぜそうしたいのか

「なぜ」そうしたいのか

 ・何はともあれ目標・ゴールの設定、「何を」設定することが一番初めに何よりも大事であることを再確認しました。強く芯のある「何」を設定しようとすると、それを支える「なぜ」が伴って重要になってきます。

 「なぜ」はもはや理屈や知識・方法論のレベルの話ではありません。その人の人生そのもの、アイデンティティそのものと直結しています。「なぜ」なのか、強烈な理由づけ・モチベーションのある方は、ある意味ラッキーというより、一番幸せなことのようにも思います。実際にはその方たちは、むしろ今日ここまでの人生で、強烈な理由を持たざるを得ないような、アンラッキー系の出来事や境遇に置かれてきた方が多い傾向が強いです。歴史の中で功成り名を成した、立志伝中の人物方は、その目的が勝つ為なのか・見返す為なのか・助けたい為なのか・絶対にあってはならないことの為なのか、等々非常に明確な理由があり、目的「なぜ」がまずありきで、その達成手段として何らかの事柄、いわゆる「何を」を選択し、その目標を定め、クリアをしてきました。目的「なぜ」達成の為なら、その手段「何を」は少々なんでも良く、それでなければならない必要性はそんなに強くはなかったはずです。にもかかわらず、その方たちは、一人でいくつもの「何を」をことごとく達成しています。「何を」を一つ達成するだけでも大変なことなのに、達成していく人達の共通項として、多方面に選択した事柄をほぼクリアしています。コツをつかんだということもそうですが、やはり、「なぜ」が極めて明白だからです。非常に強い目的意識を持っているからです。強烈な理由づけとモチベーションがあるからです。

 では、この「強い目的意識」・「強烈な理由づけ」・「腹の底から湧きあがるモチベーション」とは一体何か、そしてそれを獲得するためにはどうすればいいのか。意識的に、方法論として獲得することが難しいなら、どうすればいいのか。少し掘り下げていきたいと思います。

 「強い目的意識」・「強烈な理由づけ」・「腹の底から湧きあがるモチベーション」とは、それを持たざるを得なかった、強烈な感情を伴う経験・体験・記憶です。心を大きく揺さぶられ、強烈に激しい感情を伴った事柄が長期記憶に蓄えられ、「経験記憶」として脳や潜在意識の活動に深く影響を及ぼしているものです。その事柄・経験・体験を思い出すだけで、伴ってその時の強い激しい感情が呼び起こされ、「強い目的意識」・「強烈な理由づけ」・「腹の底から湧きあがるモチベーション」が発生し、維持される仕組みです。感情の中でも、ポジティブ系の感情はそれそのものがゴールとなりやすく、反動のエネルギー・創造のエネルギーは発生しにくいのですが、反対にネガティブ系の感情「怒り」・「悲しみ」・「屈辱」が反発・反動のエネルギーを生じさせます。この言い方も解釈の難しい点かもわかりません。「怒り」・「悲しみ」・「屈辱」が特定個人、団体に向けられた時は、それは「恨み」であり、この感情の目的はその特定個人・団体への復讐になります。何かを成し遂げるとかいうレベルの話ではありません。全くの目的混乱です。欲求次元の低い方はその方向へ向かうので、これらの感情は否定的に解釈される傾向が強く、いわゆる「ネガティブ」と表現されるわけです。基本、そのレベルの方を対象としたテーマの話ではありません。自己実現欲求の高い方は、これらの感情エネルギーを昇華させ・転化させ、誰かを助ける為に・絶対にあってはならないことの為に、周りや社会に何の影響を及ぼせるのか、何の足跡を残せるのかが課題となり、目的となるということです。

 その観点から言えば、アンラッキー系の出来事や境遇に置かれてきたことは、そしてその中で激しい「怒り」・「悲しみ」・「屈辱」等の感情を持ち得ることは、何かを成し得るためには非常に恵まれた資質であるということです。 一昔前なら、こういう方も比率が高かったわけですが、今日、日本の現代社会においては、特別著しい「怒り」・「悲しみ」・「屈辱」等の感情を伴うようなことも少なく、強烈な理由づけ・モチベーションを持つことのほうが難しいのではないでしょうか。若者に夢が無いとか、目的意識が希薄だとか言うのはこの点が最大の理由であり、本人の問題以上に社会背景の要因が大きく、先進国・成熟国が次第に廃れていく法則でもあるということです。あえてそうしなければならない理由を問うほうが話に無理があるので、もっと一般的な目的意識・価値観を自身の中で整理し、実際のアクションとの矛盾を解消する方向で方法を探したいと思います。

目標明確化の最速ルール 31、「怒り」・「悲しみ」・「屈辱」が最強のモチベーション

参照 : 性格のタイプ・増補改訂版、アファメーション、NLPタイムラインセラピー、NLPコーチング、思考のすごい力、カレーライスの方程式、148時間にして夢をかなえる、戦略の見える化、脳が冴える15の習慣

 

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